インタビュー:株式会社ビッグベル様 社内ワークショップ

株式会社ビッグベルの皆様にコミュニケーションを活性化するワークショップ(ブログはこちら)を受けていただいてからの変化をインタビューさせていただきました。

コミュニケーションが持つ力や関係性の変化、社内の取り組みについて鹿嶋、ステファンが来社してお話を伺いました。
(飯島さんと杉山はオンラインで参加しました。)


若松さん:飯島さんは1回目の研修に出てもらって、KUDOカードの推進メンバーの一人です。

鹿嶋:よろしくお願いいたします!推進役もありがとうございます。

1回目の研修が終わった後、島津さんからもKUDOカードの風景の写真を送付していただき(その時のブログはこちら)インタビューをと思っていたらコロナが流行って遅くなってしまいました。

1回目2回目と研修を受けていただきましたが、先日(2回目)はいかがでしたでしょうか?
2回目は飯島さんがご欠席だったので、少しご説明していただいてもよろしいでしょうか?


圷(あくつ)さん
:1回目はコミュニケーションを主に勉強して、2回目は個人の発想とか想像力、自分達の価値観をまず知ることで、それを活かしたそれぞれの発想や想像力を培う研修で、楽しく学ばせていただきました。

鹿嶋:圷さんはすごく盛り上がっていたチームを推進していただいていたので、白熱していたと思います(笑)
研修を依頼してくださった島津さんからも(研修後に社内で活用されていた)写真を送っていただいていて、「これすごい!」っていうのを私たちも共有しておりました。

研修の後、社内でお互いの関係性など何か変化がありましたか?


圷さん:島津からはKUDOカードを研修だけで終わらせるのではなく、社内でコミュニケーションとって活性化していきなさいと言われてまして、それを元にまず係長が先立って、KUDOカードを使ってコミュニケーションを活性化させよう、と始めました。

カードを貼るポスターを弊社で作成できるので、そこは若松がすぐ対応してくれました。貼るカードを印刷して、誰が何をするという準備から始めました。

カードを入れる袋は、飯島が買ってきてくれたんですけど、小物から用意して、実際それを現場と事務所に貼りました。

係長から部署の部下たちに主旨と目的を説明して始めたんですけど、最初はみんな書くのもちょっと戸惑っていたみたいです。係長から率先して始めたところ、徐々に浸透していきました。1ヶ月に1回、係長同士で集まって振り返りをしたんです。

1ヶ月後に、まだちょっとみんなが躊躇してしまうと分かったので、パートさんも含めカードを直接貼るのが恥ずかしいと思う人が多いだろうと、カードが見えないように入れる箱を作りました。

鹿嶋:それで箱だったんですね。

圷さん:カードを貼る人ももちろんいるので、すぐ剥がせるタイプののりも用意しました。まず、みんながすぐに取り組みやすいような環境を整えて、反省点を踏まえながら徐々にバージョンアップしました。

最初反応しなかった人たちも、徐々に係長から感謝の言葉を貼ることで、書かれた人も嬉しいと言っていました。嬉しいし見ることでやる気も出て、自信にも繋がったのかなと思います。

現場を見ていて変わったなと思ったのが、周りから「一人でやらないでみんなでやろう」って声かけをするようになり、みんなでやれば現場の作業自体も早くなったり、コミュニケーションも結構取れるようになったのかなと思いました。

私も見てて思いましたし、現場の担当者から聞いて感じるところもありました。確かに一人でずっとやってるというのは見なくなりましたし、みんなで一斉にやってるイメージが強かったです。
先月忙しかったので、忙しい時だからこそ研修受けた後にコミュニケーション力が強まったのかなとすごく感じました。

鹿嶋:繁忙期、それがあったから疲弊することなく達成できたのですね。

圷さん:そうです。現場を見るとすごくよく分かるのですが、コミュニケーションがアップしているなと感じます。

あと、これも現場の担当者から聞いたのですが、すごく出荷量が多い時、この時間この人は何をやるというような人の振り分けをリーダー同士、都度都度集まってやるようにしたそうです。
そういうのは今までやっていなかったみたいで、作戦会議のようなことをするようになったらスムーズに仕事ができるようになったそうです。

そういうのもいい影響を受けてるのかなと思いました。

鹿嶋:本当に嬉しいですね!


圷さん:「今日は入ってる!」「今日は入ってない」というように箱にKUDOカードが入ってると嬉しいです。カードは気づいた人や係長が貼っています。

鹿嶋:いいですね!!いきなり貼る人もいるし、箱にカードを入れる人もいるんですね。
よかったなぁ。



飯島さんからはどのように見えていましたか?

飯島さん:準備の段階で圷が率先してリ―ドしてくれたこともあって、係長がまとまってみんな率先してこれをやろうと。

まず、KUDOカードのウォールの壁紙がすごくよかったです。いろんなツールもデジタルでありますが、アナログで「ありがとう」が残るのがすごくよかったなと思います。

5月に弊社のイベントで見学会を行ったのですが、大塚ホールディングスの人事部の方が見に来られたんです。そこで、KUDOカードが目に留まりまして、「これは何?」という話になりました。

コロナ禍でコミュニケーションが取りづらいなかで、「出社された方がこういうのを見ると嬉しく思うよね」とか、「これうちでも使えるんじゃない?」「これはいいね、考えてみようか!」とおっしゃっていました。
グループ会社、各社の部長クラスの方が来られたんですけど、「おもしろい!」という話になって、これだったら役職とかパートさんとか関係なく「ありがとう」が伝えられてコミュニケーションとしては非常にいいんじゃないかとおっしゃっていました。

私が思ったのが、先月、先々月とすごく忙しかったのですが、通常だと2倍ぐらい売り上げが上がるくらいになると現場に緊張感が走るんですよね。今回8.5倍まで単月で膨れ上がったっていうのは、圷含め、倉庫課の皆さんが、気持ちよく受け止めてくれたんですね。

鹿嶋:8.5倍??!!!信じられない!!!! すごくキャパが大きくなりましたね。

飯島さん:ただ、この多忙な状況下を受け入れるだけでこんなに広がって周りがついてきたという…今までこの10年間はなんだったんだろうと(笑)

鹿嶋:褒めましょう(笑)!!
感謝がお互いにできているのと、チームでいけるって思ったのでしょうね。そこはもっと知りたいですね。

飯島さん:周りもすごく協力的だったのがびっくりしましたね。

外部の方が来られた時に、KUDOカードを見て「こんなに変わったんだ」って、現場の人に対して事務所の人が「ありがとう」という気持ちを伝えられているところがいいと思っていただいたと感じます。
KUDOカードの壁紙が四季に合わせて桜や新緑など、枝に花や実がなるように、など根本のデザインがよかったと思います!

圷さん:感謝されると感謝したくなるという循環なのかなとか、書かれた人もアクションを起こしやすくなるのかなと思います。
今回、コミュニケーションツールとしてコーヒーメーカーを入れました。そこで会話をするという趣旨なんですけど、担当の人たちががんばってくれて実現しました。


鹿嶋:つながりとか感謝の交換とか一気に進んでいる感じがしますね。
にしても、8.5はすごいですよね!

杉山:コミュニケーションが変わることで、こんなにも目に見える変化が起きて、本当にすごいです。強いパワーが伝わってきますね。

鹿嶋:感謝というアクション、最初は係長が率先でというのと、見えない声を拾って配慮をすることで、直接言いにくい、遠慮しがちな体質が「出してもいいんだ」という雰囲気になってきていますよね。
草の根活動みたいな形だけど、循環を生んだような状態で「これいいね」っていう話だったんですね。
壁紙を変えたら変わってきたとか箱の中のカードの量が変わってきたとか、推移みたいなことはありますか?

圷さん:最初はちょろちょろで、そこから貼る量も増えてきて、忙しい時は少なくなったかなと思います。


飯島さん:最初は係長が率先してやらないと誰もやらない感じで、タブレットの出勤簿の横に置いてたりするので、出社や退社の際にちょこちょこ書いたりしてました。仕事に入ってしまうと書くのが難しかったと思います。

圷さん:でも、場所を買えたんですよ。最初に置いていた場所はあまり反応がなかったんです。最初は事務所の真ん中の柱だったので、そこまで来ないと貼れない、あと、みんなの目もあるし貼りづらいというのもあったと思うので、そこがよくなかったかなと思います。

現場は休憩室に貼って、事務所もタイムカードを押すところに置くことにしたんです。そしたら増えましたね。 

みんなの目もない場所、そんなに見られないような場所なので、休憩室だとみんながいない時に貼れるし、事務所もそこまでみんな周りにいないので、朝や帰りに貼っているみたいなので、場所を変えたら多少増えましたね。 

若松さん:きれいな見せ方をしようとすると、お客さんが来られたりした時など、せっかくだから目につくところに貼ろうという意識が、係長のメンバーも大きかったんですよね。

なので、逆に目立つところに貼りに行くことの躊躇感とかそういうのがあってなかなかペースアップしないぞと、毎月レビューをしながら繰り返してやってきました。もう少し、みんなの目にはつくけども、さりげなく貼れる場所にしようかと今の位置に変わっていったんです。

杉山:カードで一番多かったものは何ですか?

圷さん、飯島さん:「ありがとう」と「感謝」が一番多いですね。

杉山:(画面を見ながら)「よくやった!」「おめでとう」「すごいね」「誇りに思う」もありますね。

圷さん:私は「よくやった!」「すごいね」を使いましたね。やっぱり「ありがとう」が一番多いですね。「ほんとにありがとう」とか。

鹿嶋:「ほんとにありがとう」いいですね!

飯島さん:現場には「誇りに思う」とかね。 

鹿嶋:(売り上げが)8.5倍の時はお互いを誇りに思うんですよね。

飯島さん:本当ですね。感謝しかないですね。

圷さん:ちょっと落ち着いてきたので、今から遅ればせながら貼りまくっています(笑)

鹿嶋:「ゆっくり休んでいいよ」とか、ちょっと落ち着いて次に備えよう、みたいなカードを作ってしまってもいいんじゃないですか?

圷さん:そうですね!言葉を変えるのもいいですね!


ステファン:何が成功の要因だと思いますか?

若松さん:うちの会社は外部の研修を継続的にやった事がなくて、初めて島津から「こういうのやりたいんですけど、どう思います?」と聞いた時に「ぜひやりましょう」と最初の1回の研修のチョイスがハマったのかなぁと。

ガチガチに頭に詰め込むような研修ではなくて、感性とか感謝とか当たり前のことなんですけど、普段、少人数でもなかなかできていないことを形にして表していくことを目に見えるようにしようという点では最初の研修では最高だったなと思っています。

2つ目には、戻ってきて時間経った時に、推進するうえで島津から係長が中心になってどういった形で進めていったらいいか自分たちで考えてほしいと。

係長とかマネージャーとか当時の集まりもなかったんです。
試行錯誤しながら新しいことを繰り返したことが一番良かったのかなと思います。


鹿嶋
:組み合わせとかタイミングもありますよね。

圷さん:小さな会社ですけど、普段しゃべらない人もいるので、コミュニケーションできる

場を設けていただいてから変わった部分もあると思うんですよ。
話しかけやすくなるので、後々仕事もやりやすくなって、好循環ですね。

若松さん:当たり前の会話はするんですけど、その中に感謝の言葉とか「お願いしますね」とか、いろいろな言葉が加わることによってたぶんコミュニケーションが変わっていくんじゃないかと思うんですよね。
ちょうど今、そういった効果が見え始めていますよね。


鹿嶋
:相談できる関係性があったから奇跡的な難局を乗り越えられたのですね。

振り返りも落ち着いた時間をとって、なぜ難局を乗り越えられたか、初日に行った「もやもや整理シート(HOT SEAT)」を使ってできるんですよね。
「何が起こりましたか?」から始めるんです。

若松さん:「もやもや」もやりましたよね。

鹿嶋:そうですか!いつ、どんなときに使いました?

若松さん:営業課で行った中で人と物と2つ事例が出たんです。
物のことで言うと、社内の電話の回線など見直ししたいという話があって、業務系の人達は携帯電話を持ってないので、1人1台持ってもっと円滑にコミュニケーションを図れるようにしましょうと話が出ました。

ちょうど実現したところです。

時間と物とお金のかかるものの中で、どれから先に手掛けることができるのか、もやもやシートのグラフ(コスト&バリュー)で整理できたのですが、一番先にお金の出るものから片付いてしまいました(笑)

鹿嶋:あれがあると意思決定しやすいですからね(笑)



ステファン
:困難とか難しかったところはありましたか?

圷さん:繁忙期にコミュニケーションが大事だとわかったんですが、忙しい時は伝わりにくかったり、忙しいからこそ言葉や紙で何かできちんと伝えないといけないのですが、手薄になって行き違いとかあったので、そういう時に反省もしましたし、ちょっとやり方を変えてみようと思いました。
次回の繁忙期に備えて、振り返りはしたいなと思いました。

鹿嶋:8.5倍のミラクルはベストプラクティスですよね。KUDOカードでコミュニケーションが変わるって、世の中に、大塚グループ全体に届けたいぐらいの奇跡じゃないでしょうか。

飯島さんは工夫されたことはありますか?


飯島さん
:KUDOカードが4月5月貼り出されるようになって、6月下旬ぐらいから忙しくなってきたのですが、今までは言わなくてもわかるだろうとか、お互い壁を作っている部分の垣根がなくなりつつあります。お互いが気を遣えてきたのかなと思います。

私は営業ですが、これぐらいの作業はできますとか、これは外部に委託しますとか、その場で考えられたり、外部の配送業者さんに印刷をお任せしたら結構早く作っていただけたりしたので、もっと早くやれば良かったなぁと思います。
反省などいろいろなものが見えてきて、これだけで売り上げが上がっていくんだなぁとコミュニケーションを通じて勉強になりました。

若松さん:さっき圷が言っていたみたいに、来年のこの時期に備えて何かをやるとか、今までそんなこと誰も考えたり言ってなかったと思うんですよ。例年に比べてそういった発想の転換が出来てきているというのはすごいことです。

鹿嶋:次の準備に向けて毎回バージョンアップできるといいですね!これは会社の財産ですね。

若松さん:飯島と圷が言ってる来年に備えてっていう話の同じようなパターンのものが会社の中にいくつもあると思うんですね。そう言った組み合わせでの複合体がいろんな形で出てきて、議論を通じてコミュニケーションを図れるような会社になると強くなるのかなって思うんですよね。
ちょうど今、はじめの一歩を踏み出したところです。


鹿嶋:この伝説をストーリーに起こしたいですね!
新入社員の方にも、会社で働いてみたいと思ってもらえたり、KUDOカードが実はスタートだったんだと言うのを周りに語ってみてください。
お話を聞きながらもう感動して言葉が出ません!


杉山
:お三方のコミュニケーションから良い雰囲気なのが伝わりますよね。上の人のコミュニケーションがいいと周りにも伝わるんですよね。



ステファン
:これから何か試してみたいことがありますか?

圷さん:雑談できる人ってコミュニケーション能力高いので、雑談力だったり、どうやったらやる気を起こさせるのか知りたいです。

ステファン:ここにいい本がありますよ!どうぞ。

皆様:おお〜!ありがとうございます。

鹿嶋:もう1冊あるので、現場の方にも読んでもらったりしてください(^^)

杉山:他に、現場の人からこうしたらいいとか何かアイデアが生まれましたか?

飯島さん:僕の場合、OS-1という飲み物の出荷が激しかったのですが、現場から言われたのが、外部に振り分けできるものと自社でできるものの線引きをここでしましょうというのがある程度決まったので任せやすかったですね。

今回売上8.5倍を達成したことによって、本社(大塚製薬工場)も振り返りをしたいというところで。現場と業務の意見を8月9月でまとめたものを僕がお客様に投げて、10月から今度は脱水症が始まるので「それに向けた取り組みをしましょう」という打ち合わせが今後始まってくるところに繋がります。

圷さん:これから現場に聞いたらもっと出てくる気がしますね。

飯島さん:今、雑談力を考えていたんですけど、1回目やった時に、自己紹介ツールを作ったのを覚えていらっしゃいますか?それを見える化すると雑談がどんどん広がるかなと思います。
今は仕事でしか見えない部分があるので、もっと違った面を見ることで「この人ってこんなことやってたりするんだ」って仕事に活かせることもあったりするのかなと思います。

鹿嶋:縮小して張り出すのもいいですよ。なかなか見に行く人もいないので。私も前職の工場では張り出していました。
スライドでクルクルと画面が変わるようなものを作って、テレビで映していました。
チラチラ見えていると気づいてもらえて、昼休みのお弁当の時間などに見てもらえていましたね。

若松さん:今回の価値観、これもおもしろかったですね。今、全員のを集めたのですが、ムービングモチベーターズと、パーソナルマップと、ビッグバリューリストの3つがあったら、もう新入社員や新しい方が来た時に、みんなで質問攻めができますよね。
そして、その方には、パーソナルマップを見て、「こういう人がいるんだよ」と紹介もできますしね。

圷さん:パーソナルマップ見たら一発でどういう人かすぐ分かりますもんね。

鹿嶋:チームを早くつくるっていうツールでもあるんですよ。

圷さん:雑談が増えると絆が深まるって聞いたことがあります。

鹿嶋:それと難局を超えていくと関係性が強くなりますよね。
ストーリーを作る、振り返りをする、感謝を交換する。繁忙期をどう乗り越えたか、これは残しておいた方がいいですよ。すごく会社が強くなるので。

次のテーマは「雑談力」に決まりましたね!



鹿嶋:では、最後にコミュニケーションをよくする、ストーリーで語る、想像力を少し高めながら新しい物語をつくってみる、というようなところでしたけど、この半年の旅で改めて感じてることとか、みんなに伝えたいこと、社内でも社外でもその周りの人でも構わないので、その人たちに届けたいことがありますか?

圷さん:本当にこの研修を繁忙期の前にできてよかったなと感じています。それがあったおかげで乗り越えられたと思っています。ただ研修受けただけではなくて、コミュニケーション能力だったり発想だったり、小さい会社なのでどういう人なのか分かっていないことも、「こういう人だったんだ」とか「こういう考え方なんだ」というのが分かって、これからの仕事にもすごく活かせるなと感じています。

飯島さん:私も圷と同じですが、研修を通じて「ありがとう」だけじゃなくてコミュニケーションをする力が、皆忙しくなると言わなくてもわかるじゃないかというところがあったんですけど、そういうのは取っ払って、圷だったら、現場には一覧表で紙にして渡してあげるとか、そういった気遣いをしていただけることで現場もコミュニケーションを取りやすくなりましたし、よかったなと思っています。

コミュニケーションが上がってくれば、否定的なことって言うときりがないですが、肯定的なことが始まればすごく前向きに会社も取り組み始めます。残業もして大変なんですけど、昔って、現場は現場が忙しいのにあの人はテレワークとかあったかもしれないですが、今はそれぞれの役割が明確になっていてそれぞれ忙しくしています。

僕も今回は途中で心が折れそうなりましたけど、それでも現場や圷などいろんな方が支えてくれたりフォローしてくれてすごく助かった部分があるので、振り返りを行ったうえで、次に活かせるような感じの取り組みに切り替えてまたステップアップしていくような感じのコミュニケーションも高めていきたいと思っています。


例えば、現場で進捗は何%って可視化できるかもしれないですけど、コミュニケーションはなかなか可視化ができなくて。コミュニケーションが上がれば2乗,3乗になっていくのですが、逆にコミュニケーションが取れないと、マイナスの2乗,3乗になっていきます。コミュニケーションは掛け算なんですよね、そういうのが学びになりました。

若松さん:この研修1回目2回目で、たぶん個人個人が自分を見直したり、コミュニケーションを図るきっかけになったり、新たな自分に対して成長している最中なのかなと思います。

こういうことはやり続けることが会社の財産でもありますし、従業員の財産でもあるので、継続ですよね。
絶対必要だと思っているので、私の立場で言うのもあれですが、会社には、こういった研修制度は定期的にやっていくべきだと提言してきたいというのが1つです。

もう1つは、唯一の反省点は、KUDOカードとかやってても、意外とマネージャー以上の人がほとんど書いていなかったんです。
上位層につく人も変わっていかなければいけないですよね。下に「変わっていこうよ」とメッセージを出すのであれば、自分たちも変わっていかなければいけない。だから一緒に取り組んでいく。

3回目の研修は、却下される可能性もありますが、役員のお2人も同じグループの中に入っていただいて、研修を受けていただいた方が、余計親近感が湧くのかなと思います。(笑)

鹿嶋:そうですよね。「こんな人だったんだ!」って親近感が湧きますよね。

若松さん:うちの会社は2、3年おきに経営層が変わってしまうので、2、3年で圧縮した形のコミュニケーションから関係性をつくれるのであれば、そういった場にもできないかなと思っています。

鹿嶋:すごく温まるいい時間でしたね。

ステファン:感動しました。

杉山:素晴らしい事例でした。私もManagement 3.0を伝える新しい言葉が見つかりました。今回は貴重なお話をありがとうございました。

鹿嶋:本当にいいタイミングといいご縁ができて、皆さんと楽しんでやらせていただいてよかったなと思うのと、この先の成長がまた楽しみです。これが継続して組織の文化を強くしていく一助になれば嬉しいです。すごくやってよかったなと思います。

最初、「うちの会社のメンバーは一度も研修を受けたことないので」とお話を受けた時は、どこからやればいいんだろうってドキドキしていましたが…(笑)

若松さん:本当にいいタイミングでいい研修の内容で、一歩を踏み出せたのは大きかったなと正直思いますね。もし、ガチガチの詰め込み型の研修だったら、みんな最初どんな研修なんだろうって正直不安だったと思うんですよ。そこは本当によかったと思いますね。

鹿嶋:本当ですね。感動しました!本日はありがとうございました!
3回目も楽しみにしています! 
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。