はじめまして、フェンリル株式会社の北澤と申します。
フェンリルは、デザインと技術にこだわったソフトウェア開発の会社です。
私は、スマートフォンアプリを開発する部門で、組織のマネジメントを担当しています。
Management 3.0 のワークショップで学んだプラクティスの1つ、
Moving Motivators を社内で実施する機会がありましたので
紹介させてください。
■なぜ Moving Motivators を?
簡単に相互理解できる機会を望んでいたからです。
・簡単に
Management 3.0 のプラクティスは、簡単に導入できる上に、
参加した全員が容易に理解できる軽量なものばかりです。
数あるプラクティスの中でも、Moving Motivators は最も簡単に導入でき、
モチベーションの本質となる価値観を共有できるプラクティスです。
・相互理解に必要なもの
私は、自分がマネジメントしているメンバーの理解をもっと深めたいと思っていました。
お互いの理解を深めるためには、まず価値観を知ることが重要だと考えています。
しかしながら、メンバーが知的欲求を満たしたいと何となく思っていただけで
メンバー各々の核心まで掴めていないような気がしていました。
そのように思っていた時と同時期に、
これまで業務で関係を持つことがなかった他の支社のメンバーが
自分が所属する支社に、短期間だけ滞在することになりました。
短期間では交流する機会も時間も十分ではない。
これは良い機会だと思いました。
全員の理解を深めるために Moving Motivators が活用できると思い
導入することを決意しました。
■事前準備で心掛けたこと
特にないです。というのも、理由は以下のとおりです。
・先入観を持ってほしくなかった。
身構えて自分の考えをまとめ始めると、本当の思いを言えなくなることを危惧しました。
・そもそも要らない。
前述のとおり簡単に導入できるプラクティスなので、事前の準備は不要です。
ちなみに、事前に Moving Motivators を実施するというアナウンスすらしませんでした。
メンバー全員が自然体で臨んでくれていたはずです。
■実施したとき
全員が黙々とカードを選び、実施前に伝えた時刻内にカードを選び終えました。
確固たる信念を持ったメンバーとは思っていましたので
自己を見つめることには慣れているのかな、と思いました。
■結果
写真のとおりです。
提示された価値観の選択結果は、良い意味で想像していたとおりでした。
– メンバーの大半はエンジニアという職業なので、好奇心が旺盛。
– チームプレイが必須な環境なので、関係性を重視。
– 残りの1枚に各々の個性が表れている。
上記に当てはまらないように見える選択結果は
私のごとく、エンジニアと少し異なる役割を担っているメンバーです。
(エンジニアリングとは何ぞやという議論はさておき…)
ちなみに、提示された各々の価値観を見ながら、静かに各々が選択した価値観を話し合う様子もメンバーの側面を表していました。
知的欲求を満たすことに真面目に取り組むメンバーの姿勢が、ここでも表れていたと思います。
■ふりかえり
Management 3.0 のワークショップとは違い、終始静かに進んでいったことを
改めて考察してみました。
・参加者の役割が異なる
Management 3.0 のワークショップ:マネージャー
私が実施した組織:エンジニア
必要なスキルを占める割合に、話すことが多いせいでしょうか。
・そもそもお互いを知っていた。
実は、私を除くと、付き合いの長いメンバーばかりです。
結果はこれまでの理解どおりで、驚くような内容では無かったのかも。
・私のファシリテーションが下手だった。
申し訳ありません…
■最後に
新年度も始まり、組織が再編されました。
メンバーが自分の価値観のもとに自分の目標を実現できる組織が、私の理想です。
私はこの再編を、理想を実現する良い機会だと捉えています。
理想の姿を追うべく、まずは新たなメンバーの目標の源泉となる価値観を把握しなければなりません。
そのためにも、また Moving Motivators を実践しようと思います。
その結果はまた後程。
今度は上手くファシリテーションできるよう頑張ります!