企業向けメールセキュリティソフト等を自社開発している 株式会社クオリティア
品質管理部の吉川誠一さん、古屋悠さんに社内でManagement 3.0を実践されている様子をインタビューさせていただきました。
Management 3.0の中で好きなプラクティスや効果高かったものを教えてください。
吉川さん:効果高いのはムービング・モチベーターズかな、最初のとっかかりとして。
古屋さん:モチベーションを可視化するということを全然やっていなかったので、一番効果高いですね。
その後に、どんな仕事が向いているかを細分化させることが大事です。
モチベーションをどこに持っているのかを見極めて、仕事を振る人が、「そっちの(仕事の)方がいいんじゃないか」と振り分けられるので、効果は出ますね。
でも、セレブレーショングリッドかな、「今」効果出てるのは。
ステファン:それはなぜですか?
吉川さん:今まではExcel上でKPTだけをやっていたんです。
それをみんなで見せ合うということをあまりしていなくて、「こういう問題があるからどうしようか」ってみんなで考えるんですけど、あまりクリエイティブな発想にならなかったんです。
古屋さん:セレブレーショングリッドみたいに、1こずつ自分が書いたものを貼っていくというのをやることによって、みんながさも自分が体験しているかのように、自分のことのように考え始めることが良いことだなと思っています。その場でポストイットに書いたりとか、書いてあったものを貼ってもいいのですが。
吉川さん:どのモジュールもそうなのですが、基本的にポストイットに書いて貼ってしゃべってって使っていくのが多いじゃないですか。
今までアジャイル開発をやっていたわけではないので、そういうことをあまりメンバーがやってなかったんです。実際に書いて自分で貼ってって動きがあると普段より意見が出るんですよね。おもしろいし。
古屋さん:ポストイットに、セレブレーショングリッドに貼る内容を書くのですが、「なんで書いたか」と、理由まで説明するような人が多くなりました。
それまでは内容は書いたけど、「なぜなら・・」と理由を言う人が少なかったのですが、貼りながら説明する人が増えましたね。
そうするとみんなも「なるほどね」って理解できるので、振り返りのスピードが速くなりましたね。
なんでこんな意見が出たのかというところを掘り下げなくても、みんながすぐに情報を共有できるので、とても素晴らしいですね。
吉川さん:君のインタビューになってるね(笑)
古屋さん:(笑)
なぜManagement 3.0を選ばれたのでしょうか?
吉川さん:とっつきやすさですね。スライドとかカードゲームとかポップなので導入しやすいです。フレームワークじゃないので。
「ちょっとやってみようよ!」ってできるんです。
でも、実際やるとものすごいモジュールの中身はロジカルで、本当に入りたての子でもすっと入れるし、熟練のエンジニアでも説明をするとものすごくロジカルにできているので、納得してやってくれるんです。
古屋さん:個人的にはフレームワークじゃないというのが一番大きいです。
考え方というだけで。あとは個人の考えや思考性?に委ねられているというところがいいですね。
名前の呼び方も「モジュール」と言っているのを初めて聞いて。「おおおー!」となりました。
モジュールって呼ばれると難しく考えないで、まず取り入れてどうするかは自分次第みたいなところがあるんですよね。
改造もできるし。良くしていこうっていうのが見えやすくなる。
「こういう思想がある」って言われるとちょっと拒否気味になってしまう人が多いので。
吉川さん:フレームワークではなく、あくまでもモジュールだから、使いにくかったら自分たちでカスタマイズができますし。
古屋さん:デリゲーションポーカーもそうですよね。僕ら用にこうした方がいいんじゃないかと考えたりもできます。
吉川さん:そういうおもしろさですよね。
古屋さん:あと、スライドがめちゃくちゃいいですよね!
とくにセレブレーショングリッドのスライドがお気に入りです。
「成功があるけど、成功の中にも良くなかったことがある」とか「失敗はあるけど失敗にも成功のものがある」とか何に対しても両極端があるからっていうことをちゃんと書いてあって、素晴らしいスライドだなーと思います!
チームなどでは多く取り入れている一方、他のマネジャーの方々の反応はどのような様子でしょうか?
吉川さん:何か変わるかなと思っていたのですが、正直、まだ分からないですね。
古屋さん:まだ(Management 3.0を)導入したのも最近の話なので、マネジャーたちも急にやれって言われても嫌がる人はいるよという意見も出てきたりします。保守的な考え方を持っている人で、あまりやりたがらない人もいるかもしれません。
マネジャーの意識はどう変わるのでしょうか?
吉川さん:(Management 3.0を)やり出して確実に周りが変化してきています。ここまで、わかりやすく変化を感じられると、自分の意識も自ずと高くなります。
最近は、興味のないマネジャーをどうやって引き込むのか考えてますね。
古屋さん:でも反応している人は、うちの会社をもっと良くしなきゃと思っている意識が高い人が多いですよね。
やっぱり日本人は2.0に慣れすぎてしまっているというのがあります。
(Management 3.0を)広めるのは難しいけど、教えてもらった人が結構意識が変わっていると思います。
他のマネジャーの方々も実践されているのでしょうか?
古屋さん:まだそこまでできていません。
今後、徐々にマネジャークラスでもセレブレーショングリッドをやったりするのではないかと思います。その中で見出してもらえたらなと思っています。
吉川さんの部署で取り組まれていること(※)は
マネジャーから反発などありませんでしたか?
(※)吉川さんが提案された試みで、チーム内にKUDOウォールを置き、KUDOカードを月一回、全部剥がして抽選会を行う。そこで選ばれたカードの「To」の人がマネジャーからランチをおごってもらう。
吉川さん:はい。彼は「おもしろいね」と。
古屋さん:しかもわりと自由にやらせてもらえるよね。
吉川さん:効果が出てる面もありますしね。
彼はフロアを統括しているマネジャーなのですが、効果が出ているのも見えているし、反発が起こってるところも知ってるので(笑)こっちばっかりいい顔はできないということもあります。
柔軟な方なんですね。
お二人:はい。
では最後に、お2人にとってのワーカーハピネスを教えてください。
吉川さん:楽しさ、かな。
楽しさとかやりがいとか自分では思っていたのですが、Attuned(従業員のモチベーターを測るシステム)をやる限り、「承認欲求」が一番高いみたいです(笑) 潜在的なモチベーションを測られました(笑)でも、たしかにそれはあるかもしれません。
古屋さん:ぼくは基本的にわりと誰かの気を遣って仕事をすることが多いので、それを感謝されたら嬉しいですね。
「よかった、これからも気を遣って仕事していこう」と思いますね。
短い時間でしたがありがとうございました!
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