皆さん、こんにちは!
2022年の春に、Jurgen Appeloさんの『Management 3.0 — Leading Agile Developers, Developing Agile Leaders』(以降、Management3.0本と呼ぶ)の邦訳を刊行することを目指している藤井と申します。
私も、日本の多くの方々と同様にStefan Nüspelingさんのワークショップに参加し、Management 3.0に興味を持った一人です。Stefanさんのワークショップに参加後、Management3.0本を読んですごくいい本だと思ったので、仲間と2年ほどManagement 3.0本の読書会を開催しています。
私は、Management 3.0の全体像を以下の図のように捉えています。
Management3.0本の中心をなすのは、この全体像の左側のManagement3.0モデル(マーティー)です。ご存じの方も多いと思いますが、マーティーは6つの目(視点)を持っています。なぜ、視点なのでしょうか?
私が考えた理由は、以下の2点です。
- マネジメントが担うべき任務はそれほど変わらない
- 視点は、自らが変わるヒントを提供する
Management1.0、2.0、3.0を問わず、マネジメントが担うべき任務はそれほど変わらないのではないかと思いますが、所属のメンバーとの関係の中で任務の実行方法が変わっていきます。そこにおいて、Management3.0はよりマネジメントと所属のメンバーが外界の変化により適応できる複雑適応系を形成することを目指します。マーティーの視点は、所属のメンバーとの関係の中で任務の実行方法を従来と異なる観点で捉えることで、複雑適応系を形成するためのヒントを提供するのではないでしょうか。
このような私の考え方に基づき、私は、Management3.0本をマネジメントの方々が所属のメンバーとの関係の中で任務の実行方法を変えていくきっかけを提供する重要な書籍だと考えています。
Management3.0本に基づいて、Management3.0モデルを概説するスライドとポスターも作りましたので、ご興味がある方はそちらもご覧下されば幸いです。